住む場所を選ぶ際には、その地域の“治安”という要素が非常に重要です。
特に子供を持つ家庭や女性の単身世帯、初めて一人で暮らす人などは、安全性を重視する傾向があります。
そこで今回は、治安の見極め方や地域の安全性を確認する方法を詳しくご紹介します。
これらの情報を参考にして、安心して暮らせる街を選んでください。
ネットで治安を確認する方法
地域の治安について詳しく知りたい場合、インターネットを利用することができます。
警視庁や自治体が提供している犯罪情報マップや交通事故発生マップでは、過去に犯罪や交通事故が起こった場所を地図上で確認することができます。
また、自治体ごとに提供されているハザードマップでは、洪水、津波、高潮、土砂災害、火山などの自然災害の発生リスクを調べることができます。
これらの情報を利用することで、自分の住んでいる地域や訪れたい場所の治安や災害リスクを把握することができます。
街を実際に歩いてみる事が重要
「割れ窓理論」という考え方を知っていますか?これは、ある建物の窓が一つ割れたまま放置されると、近くに住む人たちが治安に無関心であることを示すサインとなり、結果的に全ての窓が割られる可能性があるという理論です。
同様に、ごみのポイ捨てなどの些細な問題が軽視される環境では、犯罪が発生しやすいとされています。
街の雰囲気は、ネット上の情報だけでは完全には分からないものです。
落書きが多いか、公園のごみ箱に家庭ごみが捨てられているかなど、実際に最寄り駅から住まいの周辺を歩きながら確認してみましょう。
街灯もチェック
注意しておかなければならない地域は、共有部分が荒れているマンションが多い場所です。
たとえば、電灯などの設備が壊れたまま放置され、ゴミ捨て場の掃除が行き届いていない、ポスト周辺にチラシが散乱しているなどの状態です。
また、掲示板には多くの注意書きが貼られているマンションも、マナーを守らない住人が多いと言えるでしょう。
さらに、昼と夜、週末に人通りや雰囲気が大きく変わる場合もありますので、一度だけでなく、時間帯や曜日を変えて何度か確認することをおすすめします。
昼間は見通しが良くても、夕方以降になると死角が生まれる可能性もあります。
特に神社や広い駐車場などの場所では、電灯が少ない場合には特に注意が必要です。
交通事故リスクの低い“ゾーン30”
子どもや高齢者がいる家族の場合、交通事故のリスクを重視することが重要です。
特に、交通量が多い道路や大きな交差点では、交通事故が起きやすいことに注意が必要です。
また、幹線道路に近くて渋滞の抜け道として知られている道路は、車が速く通るために危険です。
交通事故を減らすための取り組みの一つが「ゾーン30」です。
ゾーン30は、警視庁が2011年から実施している制度で、指定された地域内では、自動車の制限速度を時速30kmまでに制限しています。
また、歩行者の安全を高めるために、路側帯を広げたり、原則マークを表示したりする工夫も行われています。
特に住宅密集地など、歩行者の通行を優先すべき生活道路での導入が対象です。
現在、全国で約3,000か所でゾーン30が導入されており、早く導入された地域では、整備前と比べて人身事故が約3割減少しています。
風俗店が新規出店する可能性
風俗店やパチンコ店、ゲームセンターなどのいくつかの施設がある近隣地域を避けたい場合、現時点ではそのような施設が存在しなくても、将来的に出店される可能性がゼロとは言えません。
実際に、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」では、住宅地域において風俗店の出店を制限すると定められています。
具体的には、各住所ごとに指定された用途地域があり、その中には「第1種住居地域」や「準住居地域」などが分類されています。
これらの地域に分類される場所では、風俗店の営業許可は発行されません。
しかし、逆に言えば、「商業地域」や「近隣商業地域」に分類されている場合は、そこに風俗店が出店する可能性があるということです。
つまり、将来的に近隣地域に風俗店ができるかどうかは、その地域がどのような用途地域に指定されているかによって変わります。
そのため、風俗店を避けたい場合は、用途地域が商業地域や近隣商業地域でない地域を選ぶことが重要です。
ただし、これは将来的な可能性を考慮した話であり、現在の状況を反映しているわけではありません。
風俗店が出店できない地域を選ぶ
さらに、風俗店の設置には、さまざまな規制があります。
例えば、地域の使用目的による制限だけでなく、各都道府県ごとに制定されている条例によっても、特定の施設(大学以外の学校、図書館、児童福祉施設、病院など)から一定の距離(半径20~100m)内に風俗店を開設することはできません。
つまり、住宅地域や学校、図書館の周囲など、保護対象施設の近くでは将来的に風俗店が設置される可能性は非常に低いと言えます。
保護対象施設からの距離は、都道府県や地域の使用目的によって異なるため、自治体のウェブサイトや都市計画課に問い合わせることで確認できます。
まとめ
・オンライン上でアクセス可能なサイトやアプリを通じて、犯罪情報やハザード情報の地図を確認することができます。
・壁や地面に無許可の落書きやゴミのポイ捨てが多いような地域は、注意が必要です。
・交通事故のリスクが低い地域として、特に「ゾーン30」と呼ばれる地区が指定されています。
・学校や図書館の近隣や住宅地内では、風俗店の営業許可はおりません。
・インターネット上で利用できるサイトやアプリを通じて、犯罪情報マップやハザードマップを確認することができます。
これにより、あなたの住んでいる地域や訪れる予定の場所で、犯罪の発生状況や危険な要素を把握することができます。
・ごみのポイ捨てや無許可の落書きが多い地域は、要注意です。
このような行為が頻繁に行われている場所は、治安の面でも問題がある可能性がありますので、自己防衛や警戒心を持った行動が必要です。
・交通事故のリスクを低減するために、「ゾーン30」と呼ばれる地区が指定されています。
このエリアは、速度制限が時速30キロメートル以下となっており、安全な車の通行が推奨されています。
そのため、ゾーン30指定地区では、事故の発生率が比較的低いと言われています。
・学校や図書館の近隣や住宅地内では、風俗店の営業許可が下りない決まりとなっています。
これは、子供や地域の安全を守るために設けられたルールです。
そのため、このような施設が集中する場所では、風俗店の営業は許可されていません。